競技力向上のために
私たちの身体は、運動によって上昇した体温を下げるために汗をかきます。その結果、身体から水分が失われます。
高温環境下での激しい運動では1時間あたりの発汗量は数リットルにものぼることもあります。
運動前後の体重差のほとんどは、発汗による水分の損失と考えられています。体重の3%の水分が汗として失われると、運動能力・体温調節能力の低下が見られます。そのため、汗による水分の損失量が体重の2%を超えないように水分補給を心がけましょう。
運動時間が長い場合や、運動前食事が十分確保できなかった場合、運動中の水分補給に加えて炭水化物などの栄養補給をすることで運動の持続時間を延長したり、疲労の回復を速めることができます。
その場合、バナナや糖質入りのスポーツドリンクなどの食べやすい食品を利用したりしてみましょう。
☆水分補給のポイント
(1)のどが渇いたという感覚は鈍いので、そう感じる前に水分補給をしましょう。
(2)15分位の間隔で100~200ml位を目安に、少しずつ何回かに分けて飲みましょう。
(3)5~15℃の冷たい水は飲みやすく吸収が早いです。また塩分0.2%程度+糖分6%程度のドリンクも吸収が早いことが知られています。市販のスポーツドリンクなども上手に利用しましょう。
(4)運動の最中だけでなく、運動の前にも水分補給をしましょう。その際、運動の30分前までには水分をとっておきましょう。
(5)運動後にも水分補給をしましょう。