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国民スポーツ大会埼玉県選手団
彩の国アスリート強化5か年計画(令和5年度~令和9年度)

 本県ゆかりのアスリートの活躍は、県民にスポーツの素晴らしさを伝え、スポーツから社会を変える原動力となる。とりわけ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、本県ゆかりのアスリートが125人出場し、24人のメダリストや37人の入賞者を輩出した。加えて、2019ラグビーワールドカップの本県開催を経て、有形無形のレガシーをもたらした。他方、次世代アスリート発掘・育成事業において支援した選手が国際大会や国民体育大会等で活躍し日本代表を競うなど、スポーツ科学の知見を活用した取組が成果を上げ始めた。
 また、本会は令和7年(2025年)2月に創立100周年の節目を迎える。この機会をスポーツ埼玉が飛躍する好機と捉え、当該年に開催される第79回国民スポーツ大会での天皇杯優勝を目指し、スポーツ埼玉の力を最大に引き出すことが必要である。
 そこで、「これまで」の国民体育大会における活躍を核とした育成・強化で築いたノウハウやネットワーク、そして、埼玉から世界を目指せる競技環境など、埼玉が誇る様々なレガシーを「これから」の世代に引き継げるよう、県、県スポーツ協会、競技団体、学校体育協会等の関係団体が一体となってスポーツ埼玉の『みらいづくり』を推進するため、本計画を策定する。

 

スローガン

SAITAMA PRIDE1

~スポーツ埼玉の更なる発展を目指して~

 

目標

『県や関係団体が一体となり、世界に羽ばたくアスリートを輩出する。』
目標1 国民体育(スポーツ)大会において常に天皇杯・皇后杯3位以上を獲得し、本会創立100周年に当たる令和7年の国民スポーツ大会で天皇杯優勝を目指す
目標2 国際大会における埼玉県ゆかりの選手8位入賞以上の人数500人以上
目標3 スポーツ科学に基づく育成・強化推進体制の整備

スポーツ科学担当者(委員会)の設置:85.3% → 100%
スポーツ科学を活用した取組:62.8%※ → 80%以上
※次期選手強化等中期計画の策定に係る関係団体調査結果より

 

基本方針

(1) 県や関係団体が一体となり、スポーツ科学等を活用したアスリートの発掘・育成・強化を推進する。
(2) 加盟競技団体の持続可能な強化組織・体制づくりを推進するとともに、そのための財源を確保する。
(3) スポーツが持つ魅力や価値をいっそう高めるとともに、すべてのアスリートが安全・安心に競技に取り組める環境づくりを推進する。

 


 

1 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会/ラグビーワールドカップ2019埼玉県推進基本計画で掲げられたビジョン。本県スポーツの世界に誇るポテンシャルを認め、両大会をとおして本県スポーツの更なる高みを目指すとともに、様々な分野で世界に通じる新たなステージに向かって一丸となって取り組もうとする意気が込められている。

 

今後5年間で取組む施策の方向性

1 基本方針に基づき具体的に取組む施策

(1)県や関係団体が一体となり、スポーツ科学等を活用したアスリートの発掘・育成・強化を推進する。
 ① 本県及び各競技団体における強みや課題に応じた競技力向上事業を活用し、継続的・効果的な育成・強化策を実践する。
 ② ジュニア世代を含むアスリート及び指導者が集い、互いに研鑽することができる競技別拠点(アカデミー)を整備する。
 ③ 彩の国スポーツ推進パートナー制度2の活用などにより、関係団体が一体となったアスリートの発掘・育成・強化を行うネットワークを構築する。
 ④ スポーツ科学やDX3に関する研修会や講習会を実施し、それらを活用することができる指導者やアスリートを育成する。
 ⑤ HPSC4や大学・企業等と連携し、スポーツ科学を活用した育成・強化策を実施する。
(2)加盟競技団体の持続可能な強化組織・体制づくりを推進するとともに、そのための財源を確保する。
 ① 単年度及び中長期的な育成計画を作成し、関係団体間の連携によるアスリート育成パスウェイ5の整備を推進する。
 ② 有望なアスリート並びに優秀な指導者の確実な育成のため、競技別育成・強化拠点の確保と競技団体間の積極的な連携・協力体制づくりに努める。
 ③ アスリートが本県で競技に打ち込める環境を整備するため、「埼玉アスリート就職サポートセンター6」へのアスリートや指導者の登録を促進するとともに、登録企業の増加を図る。
 ④ アスリート・指導者がスポーツ科学の知見に基づいて助言が受けられる相談体制の整備に向けて連携する。
 ⑤ 「スポーツ埼玉みらい資金7」を有効に活用し、競技力向上を目的とした自主財源を確保する。
(3)スポーツが持つ魅力や価値をいっそう高めるとともに、すべてのアスリートが安全・安心に競技に取り組める環境づくりを推進する。
 ① ジュニア期からシニア期に至る各年代において、適切な指導ができる指導者の育成のため、JSPO8の資格取得を促すなど指導者の更なる育成、充実を図る。
 ② 県内競技団体等がスポーツ・インテグリティの確保に努めるとともに、ハラスメントや体罰防止等のため相談窓口を設置する。また、関係する指導者を対象に研修会等を実施する。
 ③ スポーツ事故の防止に努めるとともに、万が一事故が発生した際の指針を整備する。

 


2 埼玉県スポーツ協会が運営するスポーツ科学等の専門家登録制度。
3 デジタル(Digital)と変革を意味するトランスフォーメーション(Transformation)により作られた造語。DXにより、それまでには実現できなかった新たなサービスや価値が生まれる社会やサービスの変革を意味する。
4 ハイパフォーマンススポーツセンター。
5 アスリートが競技開始からトップレベルに至るまでの道筋。
6 埼玉県が行う国際舞台や国民体育大会等での活躍を目指すアスリートと県内企業とのマッチングに向けた就職支援の取組み。
7 埼玉県スポーツ協会が運営する寄付制度。
8 公益財団法人日本スポーツ協会。

 

 

2 総合的に計画的に取組む施策

(1)スポーツ科学の普及・活用を推進する体制づくり
 ① スポーツ科学やDXに関する研修会や講習会を実施し、それらを活用することができる指導者やアスリートを育成する。(再掲)
 ② HPSCや大学・企業等と連携し、スポーツ科学を活用した育成・強化策を実施する。(再掲)
 ③ 単年度及び中長期的な育成計画を作成し、関係団体間の連携によるアスリート育成パスウェイの整備を推進する。(再掲)
(2)プロ・トップチーム、大学、企業等との多様な連携によるスポーツ環境の充実
 ① トップチーム等と連携し、競技スポーツを身近に感じる事業を実施することで、競技の普及、育成・強化に効果的に取り組む。
 ② 企業や大学等と連携し、埼玉アスリート就職サポートセンター等を活用してアスリートが県内で継続的に競技を続けられるよう支援する。

 

成果の検証に基づく取組の見直し

本計画はPDCAサイクルに基づき着実に進めるため、年度ごとに目標の達成状況や各施策の進捗状況を踏まえ、関係する専門委員会とも連携しながら選手強化対策委員会で進行管理を行っていく。計画」目標| 「5か年計画」目