◆前日までの雨天・曇天とはうってかわって、久々に強い日差しが差し、気温もぐんぐん上昇。そんな猛暑の中、ラグビー好きの子どもから大人、シニアまでが続々と集まってきます。

◆タッチラグビーは、タックルの代わりにタッチする、コンタクトのないゲームで、ラグビーの経験の有無にかかわらず、老若男女誰もが楽しめます。実際に、地元高校のラグビー部の女子マネージャ－など、普段自らはラグビーをプレイしていないような人たちも参加していて、ルールやテクニックを教わりながらゲームをしていくうち、次第にはっとするプレイも出るようになるほど。もちろん、普段ラグビーをしている大人たちのプレイはよりスピーディ－、パワフル、そしてテクニシャン。どのようなレベルであっても、すぐに楽しめるというタッチラグビーの特性が随所にみられます。

◆中学生以上のチーム（チャレンジリーグ）と、小学生３年生から６年生および女性のチーム（エンジョイリーグ）に分かれて、総当たり戦を行い、順位を決定、１位のチームとMVPが選ばれ、表彰されました。

◆試合後は、アフターマッチファンクションが開催されました。これは、ラグビーの「ノーサイド」の精神にのっとった習慣で、互いの健闘をたたえ合い、一緒に飲食をともにし、交流を図る場です。リリー・アスレチック・クラブでは、毎回シェフがメニューに工夫をこらすそうで、今回は、真夏に最適、埼玉県川島町の名物「すったて」（冷やしうどん）です。ほてった体に、氷を入れて食べるすったてが本当にありがたかった！　ここでおいしいビールを飲みたいからということで、大人の中には遠くから自転車で来たという方も。とても気持ちのよい、楽しい場でした。

◆前日までに続いた雨で、実は芝生の下はかなり足場が悪く、ウェアもどろどろになりながらのプレイでしたが、終わった後は、子どもから大人まで皆さんの笑顔が本当に清々しかったです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

◆その努力の成果として、川口は埼玉県内でもラグビーの盛んな町となりました。かつてここのラグビー教室で育った小学生が、その後、高校、大学とラグビーを続け、現在社会人になって、再びこのクラブのチームの一員として参加しているという話をお聞きしました。クラブで育った人材がクラブに戻ってくる。これが地域クラブのひとつの形だと思います。

◆また、ラグビーというスポーツは、相手であっても仲間として尊重しあうという「ノーサイド」の精神をベースにしています。今回はさらに、誰もが楽しめる「タッチフット」であったこともあって、プレイ中もプレイ後も、本当に皆さんが楽しんでいる様子が印象的でした。広大な芝生の上で、子どもから大人まで、皆がプレイを楽しんでいる光景は、まさに総合型の理想のような気がしました。

◆また、ラグビーは高齢になってもプレイを続けている方がたくさんいらっしゃいますが、シニアの皆さんが安全に楽しくプレイできるようにそのためのルールが設定されています。たとえば、50歳代は紺パンツ、69歳代は赤パンツ、70歳代は黄パンツ、80歳代（！）は紫パンツをはき、黄、紫パンツに対してはタックル禁止で捕まえるだけといったように。こういう点からも、老若男女が楽しみ、交流できる種目だということがわかります。

★このシニアの方たちを対象とした「マスターズラグビー大会」が、９月１９日（敬老の日）に開催されます。ご興味のある方は、ぜひクラブにお問い合わせください。見るだけでもきっと楽しいと思いますよ。

　　○主な活動場所　　荒川運動公園グラウンド、西公民館、原町小学校　他

　　○会員数　　　　　　 約２２０名